歯科に関するQ&Aのコーナー
Q&AそのU



よく患者さんから耳にする疑問をまとめてみました
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Q1:ガムに含まれる糖分について教えて下さい
Q2:小学生にとって有効なブラッシング法にはどんなものがありますか
Q3:歯磨剤の使いかたについて教えて下さい
Q4:デンクルフロスの使用について教えて下さい
Q5:歯肉炎の予防には,どんな点に注意したらよいでしょうか
Q6:食事中,必ず飲み物をとる子への指導はどのようにしたらよいですか
Q7:完全脱臼歯(抜けてしまった歯)の再植について教えて下さい
Q8:矯正治療を始める時期・期間・費用は
Q9:閉鎖型の乳歯列の子どもに歯ごたえのある食べ物を食べることの効果は


Q1:ガムに含まれる糖分について教えて下さい。
A:チューインガムには板状のもので1枚3g中に2.3g,風船ガムで1個7g中に5.1gの糖質が含まれています。これはキャラメル1個5g中の糖質3.8gと比べても遜色はありません。チューインガムの方がキャラメルよりう蝕誘発性が高いという報告もあります。それはチューインガムがロの中で長時間歯に接触しているためと考えられます。したがって子どもが1箱を一度に,あるいは習慣的に毎日噛むことには問題があると思われます。

Q2:小学生にとって有効なブラッシング法にはどんなものがありますか
A:小学生にとっては比較的容易でプラーク除去効果の高い描円法(フォーンズ法),スクラッビング法が有効と考えられます。描円法は上下のあごを軽く閉じ.歯面に歯ブラシを直角にあて,小さな正円を描くようにします。スクラッビング法は歯面に歯ブラシを直角にあて,10mm程度の幅で小さく前後 に動かします。いずれも使用する歯ブラシは頭部の小さな歯ブラシを使いましょう。小学生は乳歯から永久歯への交換期にあたり,特に第1大臼歯は第2乳臼歯よりも低い位置に顔を出すので,横からブラシを入れ,かき出すように注意してブラッシングをするとよいと思います。高学年になると歯肉炎のみられる児童もいるのでローリング法やバス法を併用する必要もあります。小学生はブラッシングを自立的に行い,習慣化するのに大事な時期であると言えます。


Q3:歯磨剤の使いかたについて教えて下さい
A:歯磨剤は研磨剤 湿潤剤、発泡剤等を含み,医薬品,医薬部外品.化粧品に分類されますが.大部分が医薬部外品です。医薬品が添加されたものでも、その効能に頼ることは無理があり,ブラッシングの補助として考えるべきだと思います。多量に使用しますと、とくに児童等では口の中が泡で一杯になり,十分なブラッシングが行なえないこともあります。また洗面所でなければブラッシングできないということにもなります。従って使用する場合は仕上げ磨きの段階で少量使う方が無難かもしれません。またノンフォーム(泡のあまり立たないもの)の歯磨剤もあります。

Q4:デンクルフロスの使用について教えて下さい
A:歯と歯の間のプラークはなかなか歯プラシだけではとりにくいものです。歯と歯が重なりあっているような歯列不正があればなおさらです。その点デンタルフロスはブラッシングと併用することにより歯間隣接面のプラークを約90%位落とす効果があるといわれています。しかし正しい使用法を身につけないと歯肉粘膜を傷つけることもあるので専門の指導を受けて使った方がよいと思われます。

Q5:歯肉炎の予防には,どんな点に注意したらよいでしょうか
A:歯肉炎の原因はプラーク(歯垢)です。プラーク中の細菌が出すさまざまな物質によって歯肉に炎症を起こし.赤くはれたものが歯肉炎です。また,歯肉炎の発生には,歯肉の抵抗力も大いに関係しています。したがって,歯肉炎の予防には次の4項目が大切です。
 @全身を健康に保つように努め,口の抵抗力をできるだけ高める。
A歯肉の抵抗力を増すために,歯肉のマッサージを行ない血行を良くする。
 Bしっかり両方のあごで噛んで,プラークが歯につきにくい繊維性の食べ物などを摂り,偏食をしない規則正しい食生活を実行する。
 C口の中を清潔に保ち,プラークを徹底的に除去するために,歯列にあった歯みがき法を身につけ効果的に行う。

Q6:食事中,必ず飲み物をとる子への指導はどのようにしたらよいですか
A:食事中,飲み物をとることは,流し食いでしっかり噛んでいないので,当然胃腸に負担をかけることになります。食事も短時間で終了してしまいます。そこで,次の5項目を心掛けてほしいと思います。
 @食事時間は,十分とって下さい。
 A両方のあごでしっかり噛んで下さい。
 Bしっかり噛むことによって,唾液の分泌がよくなり,流し食いの必要がなくなります。
 Cしっかり噛まないと喉を通らない食べ物を多くとることも必要です。
 Dどうしても飲み物をとりたい時は,口の中の食べ物を完全に飲み込んでから,少しとるようにして下さい。

Q7:完全脱臼歯(抜けてしまった歯)の再植について教えて下さい
A:完全脱臼歯を再植し,長期にわたって使えるようにすることは,むずかしい事です。再植が成功する場合は,脱臼してから再植するまでの時間が短く,清潔に保存され,かつ乾燥していないことなどが,挙げられています。つまり,脱落したら早急に歯科医院へ来院し,脱落歯は生理的食塩水又は水の中か,水でぬらしたガーゼでくるむことが必要です。

Q8:矯正治療を始める時期・期間・費用は
A:歯列不正にはl〜2本の歯だけが不正状態にある単純なものから、多数の歯や骨格が不正状態にある複雑なものまで多岐にわたっています。そのため矯正治療を始める時期や期間を一概に決めることはきわめて困難です。また,子どもの成長や矯正治療に対する理解も考慮する必要があります。また矯正治療にかかる費用は一部をのぞいて健康保険が適用されませんから,事前に歯科医と十分相談して下さい。

Q9:閉鎖型の乳歯列の子どもに歯ごたえのある食べ物を食べることの効果は
A:閉鎖型の乳歯列は,将来永久歯列が乱ぐい状態になることを暗示しています。乳歯列の発育空隙は4〜5歳からから広くなりますから,乳歯の噛み合せの完成する3歳頃から歯ごたえのある食へ物を取り入れた食生活が大切です。

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