歯科に関するQ&Aのコーナー
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Q1:中学生に対してよく噛むことの大切さの指導の効果は
Q2:矯正治療の必要性について
Q3:歯ぎしりの治療について
Q4:高校生に対して、よく噛むことの大切さの指導の効果は
Q5:どの様な食事が歯やあごにとって良いのでしょうか

Q1:中学生に対してよく噛むことの大切さの指導の効果は
A:顔やあごの思春期の成長のピークは男子では12〜14歳の間,また女子では10〜13歳の間にみられるといわれています。これはちょうど中学生の時期にあたります。第二大臼歯が萌出して永久歯の咬合が完成する12歳頃は生徒達の健全なあごや,歯の成長のためによく噛むことの大切さの指導が必要な時期でもあります。よく噛むことが、あごや歯の成長に必要であるということだけでなく大人になっても健康保持の点でも大切であることを指導する必要があります。中学生に対しては次の8項目に重点をおいて指導していただくのがよいでしょう。
@ “肥満防止になります”特に植物性繊椎をよく噛んで食べる習慣を身につけましょう。若年化している成人病,特に大腸ガンを予防し,またコレステロールの上昇を防ぎます。
A“味覚が発達します”よく噛むと唾液の分泌が高まり,アミラーゼなどの消化酵素がデンプンをグルコースに分解します。このためによく噛むと消化が高まり,食欲が増し,食事が美味しくなります。
B“発音が良くなります”よく噛むと舌や口唇の筋機能が調和して発達します。また外国語を学ぶ上でも大切な舌や口唇の微妙な動きが習得しやすくなります。
C”気力が高まります”よく噛むと脳の血液の循環がよくなり,脳の活動が活発になり,記憶力や集中力が高まるといわれています。
D“歯の病気の予防になります”よく噛むと自浄作用によって歯がきれいになり,むし歯を予防します。また歯を支えている組織を活発にして歯周病になりにくくなります。
E“ガンの予防になります”唾液には食物中に含まれている発ガン物質を不活性化させる成分が含まれています。よく噛んで,食べ物を唾液と十分混ぜ合わせてから飲み込むことが成人病の予防になるといわれています
F“食欲が増進します”よく噛むと消化が高まり,胃腸の調子も活発となり食欲が増します。その結果全身の体調もよくなります。
G”精神的な安定が得られます”よく噛んで味わうことは食生活を楽しいものにし、満足感や幸福感を与えます。これが勉強をしたりスポーツをする時の活力や集中力になります。

Q2:矯正治療の必要性について
A:歯列不正には,よく噛めないという機能的な問題と,歯列が乱れていることを気にして消極的になってしまうという心理的な問題があります。矯正治療によって歯列を正しくすると,噛み合せが良くなり,口唇や舌も正しい活動ができるようになります。また,自浄作用を回復してむし歯や歯周病になりにくくなります。回復された口もとの美しさと,正しい発音は,歯列不正による心理的な影響を軽減します。

Q3:歯ぎしりの治療について
A:精神的なストレスが睡眠中に高まると歯ぎしりがおこると言われています。歯ぎしりの行なわれている時には咀しゃく筋が日常噛んで食事をしている時より,ずっと大きく収縮して強い力を出します。このため長期にわたって歯ぎしりが続くと上下の歯がすりへって平らになってきます。また異常に強い噛みしめによってあごの関節にも痛みが出てくることがあります。このような場合には,歯科医に相談しましょう。歯を保護する装置を入れて眠ると楽になる場合があります。また精神的なストレス解消にも心がける必要があります。

Q4:高校生に対して、よく噛むことの大切さの指導の効果は
A:高校生男子では思春期の成長がまだ続いており、特に下顎が大きく成長します。一方女子では中学生の時に成長がほぼ完了するといわれています。男子にとってこの時の成長が、たくましい男性的な顎を完成させる、大切な時期でもあります。最近の高校生は、軟らかい食事で育てられているため、たくましい顎には発達しません。この時期に急に硬い食事を強制すると、顎関節を痛める危険もあります。高校生では、よく噛むことについては、成長に関することよりむしろ、成人期への漸進的、精神的な健康管理上の重要性について指導の重点をおくのが良いでしょう。次の8項目を参考にして下さい。
 @”肥満防止になります”特に植物性繊維をよく噛んで食べる習慣を身につけましょう。若年化している成人病、特に大腸ガンを予防し、またコレステロールの上昇を防ぎます。
 A“味覚が発達します”よく噛むと唾液の分泌が高まり、アミラーゼなどの消化酵素がデンプンをグルコースに分解します。このためによく噛むと消化が高まり、食欲が増し、食事が美味しくなります。
 B“発音が良くなります”よく噛むと舌や口唇の筋機能が調和して発達します。また外国語を学ぶ上でも大切な舌や口唇の微妙な動きが習得しやすくなります。
 C“気力が高まります”よく噛むと脳の血液の循環が良くなり、脳の活動が活発になり、記憶力や集中力が高まるといわれています。
 D“歯の病気の予防になります”よく噛むと自浄作用によって歯がきれいになり、むし歯を予防します。また歯を支えている組織を活発にして歯周病になりにくくなります。
 E“ガンの予防になります”唾液には食物中に含まれている発ガン物質を不活性化させる成分が含まれています。よく噛んで、食べ物を唾液と十分混ぜ合わせてから飲み込むことが成人病の予防になるといわれています。
 F“食欲が増進します”よく噛むと消化が高まり、胃腸の調子も活発となり食欲が増します。その結果全身の体調も良くなります。
G”精神的な安定が得られます”よく噛んで味わうことは食生活を楽しいものにし、満足感や幸福感を与えます。これが勉強をしたりスポーツをする時の活力や集中力になります。

Q5:どの様な食事が歯やあごにとって良いのでしょうか
A:軟らかく、滑らかで、栄養素濃度の高い現代の食品にだけ偏らず、硬く、粗く、繊椎質に富む、栄養素濃度の低い原材料型の食事の良さを再認識して下さい。
 しかし、すでに軟らかい食事で成長してきた子どもたちの顎は弱々しく、無理をして固い物を噛もうとすると顎関節を痛める危険性があります。このような子どもたちに対する指導は、野菜などを例にとって、繊維質の多いセロリ、ニンジン、キャベツなど生で食べられる ”噛みごたえ”のある食物の良さを教えていただきたいと思います。良く噛んでそして飲み込むという訓練を通して、本当に硬い食品を噛めるための第1歩を考え、根気良く鍛えていくことが大切です。表は一口量の食品がどの位の筋肉の力を必要かを電気的に示したものです。第1群、第2群のような単に飲み込んで食べる食品と、第6群、第7群のようによく噛まないと食べられない食品を比較すると顎の筋肉の活動が50〜100倍もちがいます。

食品一口量の咀嚼に要する咬筋筋電位の積分値

 

食品

筋電位積分値(μV秒)

 

食品

筋電位積分値(μV秒)

第1群

牛乳

416.7  

第5群

白ごはん

11166.7

第2群 

とうふ 

937.5      

金ぴら

12854.2

プリン

1250.0     

いかさし

12895.8

第3群

みそ汁

3750.0     

たくあん

13062.5

マシュマロ

5187.5                  

りんご

15562.5

目玉焼き

5895.8       

 

 

 

シチュー

6479.2

第6群 

食パン

21458.3

第4群

スパゲッティ

7895.8        

硬い豆

22104.2

さつま芋

8145.8     

第7群

牛ステーキ

36354.2

えぴせん

8458.3  

 

レタス

9395.8       

するめ

44187.5

ハンバーグ

9437.5     

 

 

 

 

 

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